〜流通停滞・価格高騰の時代に、木の国・日本でできる改修とは?〜
近頃の世界情勢の影響(石油由来製品の供給や物流の不安定化など)により、住宅リフォームで使用する一部の材料が、入荷しづらい/納期が読みにくい状況が続いています。
あわせて、材料価格の高騰も重なり、以前より計画が立てにくい局面が増えてきました。
影響が出やすい代表例は、たとえば以下のような材料です。
断熱材
ユニットバスなど住宅設備(お風呂等)
塗料(ペンキ)
クロス(壁紙)
一部の建材・部材(品番指定品、接着材、一部配管材など)
「すぐ工事できると思っていたのに、材料が入らない…」
「同じ内容でも価格が上がっている…」
こうした声が増えています。
ただし、ここで大切なのは
“何もできない”ではなく、“やり方を変える”という発想です。
今、リフォームで起こりやすいこと
材料の状況によって、次のような影響が出る場合があります。
工事の開始時期がずれる(着工待ち)
工期が延びる(途中で材料待ちになる)
希望メーカー・希望品番が選べないことがある
代替品の提案が必要になる
ただし、これは「工事ができない」という話ではありません。
計画と段取りを少し工夫すれば、スムーズに進められるケースがほとんどです。
当社が行っている対策
① 早めに“納期確認”と“確保”を行います
ご相談の段階で、主要資材・設備の納期を確認し、可能なものは早めに手配します。
② 代替案を複数用意します(性能は落とさない)
「この品番が入らないなら、次に何を選ぶべきか」
を事前に提案できるよう、選択肢を複数準備します。
③ 工程を組み替え、材料待ちを減らします
先にできる工事(下地、解体、補修など)を進め、
材料待ちで現場が止まらない工程を組みます。
今リフォームを検討している方へ
✅ 1) “希望の設備・色”がある方ほど、早めの相談が有利です
メーカー指定・品番指定があるほど、納期の影響を受けやすいです。
✅ 2) 急ぎの場合は「代替前提」で計画すると早い
「絶対このメーカー」より、性能や条件を優先して組むと早く進みます。
✅ 3) 住みながら工事は、工程の組み方が重要です
お風呂・トイレなど生活に直結する工事ほど、段取りが結果を左右します。
早めに“仮設”や“使えない期間”を見える化すると安心です。
今こそ「今ある家を大切にする」価値が上がっています
新しいものを買うより、直して使う。
これは節約の話だけではありません。
住み慣れた家の良さを残せる
直すべき所だけにお金を集中できる
長期的に暮らしが安定する
“次の世代に住み継げる家”へ整えられる
つまり今は、「新築・全面刷新」一択ではない時代です。

日本には「木」がある。だから、どうにかできる
日本は木の国です。
そして木造住宅は本来、“直しながら使い続ける”のに向いた構造です。
特に、古民家や築年数のある家ほど、梁や柱など
「残す価値のある木」が眠っていることがあります。
材料の流通が不安定なときほど、
ある素材を活かす
木を適材適所で使い直す
直しやすい構成に整える
こうした“工夫の余地”が大きいのが、木造住宅の強みです。
では、どんな改修方法があるのか?
① 「寒い・暑い」を改善する“部分断熱”
断熱材が入荷しづらい場合でも、家全体を一度にやらなくても大丈夫です。
窓(内窓・建具調整)
床下(できる範囲で断熱・気流止め)
天井(小屋裏側から施工できる場合も)
ポイントは優先順位。
「一番効く場所」から段階的に進めると、材料の影響を受けにくくなります。
② 水回りは“交換”だけでなく“延命”も選べる
お風呂やキッチンは、設備が入りにくいと工期が読めません。
そんなときは、
交換前提ではなく「使い続けるための補修」
先に下地や配管を整える
設備は入荷次第で入れ替える
など、工程を分けると計画が立てやすくなります。
③ 内装は“クロス以外”という選択肢もある
クロスが入らない・価格が上がる場合、
内装の仕上げを見直すことで、コストと納期を安定させられます。
木の羽目板
塗り壁(部分使い)
既存を活かして「直す」仕上げ
木部を整えて印象を変える
“新しく貼る”ではなく、**“整える”**という発想が効きます。
④ 「木を活かした造作・補修」で家の質を上げる
日本の強みは木材。既製品が入らないときほど、
造作家具
造作カウンター
建具の調整・作り替え
床・壁の部分補修
木部の修繕
といった、木を使った手仕事の改修が生きます。
「代替品」で妥協するのではなく、
“木で質を上げる”方向に振ると、満足度が高くなります。
⑤ “見えないところ”を先に直す
材料の影響を受けやすいのは「仕上げ」や「設備」です。
逆に、今のうちに進めやすいのは、こうした部分です。
雨漏り・水の侵入対策(寿命に直結)
床下の湿気・シロアリ対策
下地補修
配管の整理
構造の弱点の見極め
見えないところを整えると、
将来、設備が入ったタイミングで“良い形で仕上げられる”状態になります。
まとめ:材料が不安定な今こそ、家を「育てる」改修へ
材料の流通停滞や価格高騰は、確かに不安材料です。
でもその一方で、考え方を変えると
今ある家を大切にする
木の国・日本の強みを使う
段階的に整える
仕上げより先に、寿命に直結する部分を直す
こうした進め方が、今の時代に合った“強い改修”になります。
「今のうちに状況だけ聞きたい」でも構いません。
現状の納期感や、進め方の最適解をご案内します。
ご相談はこちら(※しつこい営業は一切ありません)
「材料が入らないなら、何からやるのが正解?」
「予算内で、どこが一番効く?」
「段階的に直したい」
家の状態によって答えは変わります。
まずは現状を見て、優先順位の整理から一緒に考えましょう😊
関連記事
ブログ**木材で後悔しない家づくり**

