古民家は本当に地震に弱いのか?
― 壊さずに守るための耐震という選択 ―
古民家は地震に弱い。
そう言われることがあります。
けれど本当にそうでしょうか。
100年近く建ち続けている家がある一方で、
わずか数十年で傷んでしまう家もあります。
壊したくない。
でも地震は怖い。
古民家に住む方の多くが、この葛藤の中にいます。
この記事では、
古民家の本当の耐震性と、“壊さずに守る方法”を
現場で古民家と向き合ってきた工務店の視点からお伝えします。
古民家は本当に弱いのか?
古民家は現代の耐震基準で設計されていません。
しかし、伝統的な木組み構造は
“揺れを受け流す”柔軟性を持っています。
太い梁、差し鴨居、貫構造。
これらは単に古いのではなく、
当時の大工が考え抜いた構造です。
問題は、
構造そのものよりも「劣化」や「改修履歴」にあります。
つまり、
土台が腐っていないか
シロアリ被害はないか
基礎が弱くなっていないか
重い屋根が負担になっていないか
古民家の耐震性は
“築年数”ではなく
「今の状態」で決まります。
本当に危険なのはどこか?
古民家の耐震で確認すべきポイントは明確です。

すべてを壊す必要はありません。
弱点を見極め、そこだけを強くする。
これが古民家耐震の基本です。
全部壊さなくてもいい
「古民家は建て替えた方がいい」
そう言われて迷われる方も多いです。
しかし実際には、
梁や柱はそのまま活かす
見えない部分で補強する
屋根を軽くする
基礎を補強する
といった方法で、
外観や雰囲気を保ちながら耐震性を高めることが可能です。
古民家の価値は
“古いこと”ではなく
“受け継がれてきた構造と木”にあります。
それを壊してしまっては、本末転倒です。
どこまで補強すればいいのか?
耐震には段階があります。
最低限の安全確保
震度6強クラスへの備え
将来を見据えた本格補強
大切なのは、
家族の暮らし方と将来設計に合わせることです。
すべてを完璧にする必要はありません。
しかし、何もしないのは危険です。

古民家の耐震は「診断」から始まる
まずは今の状態を知ること。
木材の劣化状況
基礎の状態
壁量の確認
接合部の確認
診断なくして補強はできません。
古民家は一棟一棟、状態が違います。
マニュアル通りにはいきません。
だからこそ、
現場で判断できる大工の目が重要です。
古民家を守るという選択
古民家の耐震は
「怖いから壊す」ための話ではありません。
守るための話です。
受け継がれてきた家を
次の世代へ安心してつなぐ。
それが耐震改修の本質です。
まとめ
古民家は一概に弱いわけではありません。
しかし、何も対策をしなければリスクはあります。
壊さずに守る
弱点を見極めて補強する
家の価値を残す
その選択が、これからの古民家には必要です。
古民家の耐震 無料相談
この家は補強できるのか?
どこまでやれば安心か?
建て替えとどちらが良いのか?
現地を見れば、答えは見えてきます。
「壊す」か「残す」かで悩む前に、
まずは今の状態を知ることから始めませんか。

