古民家にスマートホームを導入することは可能か?古民家に導入効果をプロの目線で解説

古民家リノベーションとは

暮らしを便利にするスマートホームとは

スマートホームと古民家は、一見相反するように思えます。


しかしスマートホームが導入できる住宅は、新築に限ったことではありません。近年では古民家の需要が増加傾向にあり、リノベーションをしてお住まいになる方も多くいらっしゃいます。


新築と比べて割安で良質な住まいを手に入れられる古民家の需要は、今後も伸びていくでしょう。 そしてリノベーションと同時に周辺設備も見直すことで、住宅価値を上げることにも期待できます。


スマートホームにせずとも、そのままでも十分に住むことが出来ますが、古民家にスマートホームを導入することは多くのメリットがあります。

古民家には新築住宅にはない「味」があります。情緒あふれる古民家の良さを残しつつ、内装は綺麗に、そして住む人の生活に適した間取りや設備に変えて暮らすことが実現可能です。


【懐かしくて・新しい 住まい】がこれからの新しいお家の形なのかもしれません。


古民家をスマートホームにリノベーションすると…



■ライフスタイルに合わせての変化


昔から人々の生活に合わせて住まいの形は変化して、現在に至ります。食洗器や浴室乾燥などの家電が現代の住まいに標準装備として馴染んでいるのも、ライフスタイルの変化による影響の一つと言えます。最近では女性の社会進出も手伝い、家事が時短できる

ものや防犯効果に期待できる住まいの需要が広がり、スマートホームは住んでいる人のライフスタイルに合わせて必要なものだけ取り入れることができます。


高齢者のみの住まい→防犯に強いものや身内のデバイスから生活の様子が伺えるもの。子育て世代の住まい→ハンズフリーの鍵や声で操作できる家電。 などと、住んでいる人に合わせて組み合わせられます。 一度取り入れた設備は、住む人のライフスタイルに合わせて組み替えることもできるため、今後生活が変わった場合も変化できます。


スマートホーム化されている住宅は増えている傾向にあり、スマートホームに対応できる設備やシステムは今後も増加していくことが予想されています。


そんなスマートホームを古民家リノベーションする際に導入すると、古民家の風情を残しながら、現代の暮らしに合わせた機能や設備を備えた住宅になります。


古民家は、木のぬくもりや風合い、落ち着いた雰囲気など、現代の住宅にはない魅力があります。しかし、断熱性能や耐震性が低い、間取りが使いにくいなどのデメリットもあります。


古民家リノベーションは、これらのデメリットを解消しながら、古民家の魅力を活かした住宅です。


〇古民家の風情を残した外観や内装

〇現代の暮らしに合わせた機能や設備

〇断熱性能や耐震性の向上


古民家リノベーション×スマートホームは、古民家の魅力を活かしつつ、現代の暮らしに必要な機能や設備を備えた、新たな住宅の形と言えるでしょう。


■不動産価値を高める

スマートホームは近年注目されている最新の住宅設備です。


一般的に住宅価値は経年により減少していきます。築古物件はそのままの状態では価値がつきにくく、安値で販売したとしても買い手がいないこともしばしばです。


しかし、古民家の風情を残した外観や内装でありながら、機能は現代の暮らしの利便性を兼ね備えている 住宅は需要があります。 築古物件はリノベーションの際にスマートホームを導入することで、不動産価値を高めることができます。


■古民家をスマートホームにする際の注意点


古民家は、現代の住宅に比べて配線や電源の位置が異なる場合があります。そのため、スマートホームの導入に際しては、住宅の構造や設備をよく確認しておく必要があります。


スマートホームは電気(電源)とネットワーク(Wi-Fi)が必要不可欠であり、住宅によってはコンセントの数が足りないこと・ネットワーク環境が悪いことも考えられます。 その場合、コンセントの確保からしなければいけないため、大規模なリノベーションになる可能性もあります。


自宅のネットワーク環境が悪い場合は、正常にIoT家電が動いてくれないことがあるのでWi-Fiルーターの置き場所を変えたり、中継器を置いたりして解消する必要があります。


古民家リノベーション×店舗×スマートホーム の

すすめ



古民家は、現代の店舗にはない独特の雰囲気があり、店舗に改修することで個性的な店舗を演出することができます。また、立地や物件価格が比較的安い場合があり、新築や中古物件を店舗に改修するよりも、コストを抑えられる可能性が大きいです。そして、古民家は地域に長く根付いた建物なので、地域に根ざした店舗をつくることができます。


【具体的事例】カフェ/レストラン/雑貨店/ギャラリー/美容室/サロン etc..


いずれも古民家の落ち着いた雰囲気・趣のある空間を活かし、事業内容やターゲット層に合わせて、最適な空間をつくることが大切です。


そして、その空間にスマートホームを加えるとより快適な店舗となると予想されます。


スマートホームは、店舗の経営をより効率的かつ効果的に行うための有効な手段です。店舗の特徴やニーズに合わせて、適切なスマートホームシステムを導入することで、店舗の経営に大きなメリットをもたらすでしょう。


■スマートホームを店舗に導入する利点


【省エネ化】人の動きや時間帯に合わせて、照明や空調などの家電や設備を自動制御することで、省エネ化を実現できます。


【セキュリティの向上】センサーやカメラを活用することで、セキュリティを向上させることができます。


【業務効率化】店舗の照明や空調の操作、在庫の管理などを自動化することで、業務効率化を図ることができます。


【センサーによる来客の検知】センサーを活用することで、来客を検知し、スタッフに通知することができます。これにより、顧客の待ち時間を短縮することができます。



【カメラによる防犯対策】カメラを活用することで、店舗の様子を監視し、不審者の侵入を防ぐことができます。


■スマートホームを店舗に導入する際の注意点


【予算】スマートホームシステムの導入には、初期費用とランニングコストがかかります。予算をしっかりと立てて、計画的に導入することが大切です。


【システムの選定】店舗の規模やニーズに合わせて、適切なスマートホームシステムを選定することが大切です。


【導入後の運用】スマートホームシステムを導入した後は、適切に運用することが大切です。運用方法をしっかりと把握しておきましょう。


古民家リノベーション×スマートホーム でサステナブル



弊社では、自然・地球を大切にした【住まい】について考えました。


マイホームを購入することを考えた際にまずは新築住宅を検討します。しかし、マイホーム購入は【新築】だけではなく【中古住宅】という選択肢もあり、それを「リノベーション」するという方法もあります。


サステナブル(※)な社会の実現は、【今あるものを大切にする】という考えが大切です。 そのため中古住宅をリノベーションするということは、使用する資材を減らし、既にある資源を活用するので【サステナブルな住まい】といえます。


(※)サステナブルとは『持続可能な』『ずっと続けていける』という意味。


そして古民家には日本が誇る職人の技や、それぞれの地域の歴史が詰まっており、日本の宝と言われています。そんな古民家は、活用されずに解体されるケースも増加していますが、技術を持った職人が減少している今、少しでも多くの古民家を残していくことが課題だと思います。


そこで古民家の魅力と現代の暮らしの利便性を兼ね備えた住宅も選択肢の一つになってほしいと考えました。


弊社はリスペクトフルリノベーション(※)等で、サステナビリティな取り組みを実践していきたいと考えております。


※リスペクトフルリノベーション


古民家の原形をできるだけ残しながら、現代の暮らしに適した住まいに改修する方法です。古民家を空き家から再生することで、地域の魅力を向上させ、サステナブルな社会の実現に貢献することができます。