古民家暮らしを後悔!その理由と対策


古民家は、歴史や趣のある魅力的な住まいです。近代の建築にはない味があるので、若い年代の人たちを中心として人気が高まってきています。

古民家の多くは郊外にあり、豊かな自然を楽しめます。また、都心部よりも安く物件が手に入るというのがいいですよね。

しかしながら、リノベーションに取り掛かった段階で問題が出てくることもしばしばです。

実際に古民家をリノベーションした方の中には、後悔をしているという方がいるのも事実です。古民家リノベーションは決して安い買い物ではないので、失敗するのは避けたいところです。

購入前にしっかりと検討し、古民家購入で後悔しないためのポイントや対策を紹介していきます。


【後悔の理由】

①費用が想定以上にかかってしまった


古民家は比較的安価で手に入れることができるため、古民家リノベーションの人気は年々高まっています。その一方で想定以上に費用がかかり、「思っていたより費用がかかった」というケースがあります。

古民家は建築面積が広いことがほとんどで、リノベーションしなければならない場所が思いのほか多く、大幅に予算オーバーしてしまうことも。

古民家のリノベーション費用については、何カ所に手を加えるのかによって差が生じますが、数千万円の費用がかかることもあります。

費用が想定以上にかかる主な原因は、

• 古民家の構造や材質を理解しないまま工事を始める

• 隠れた欠陥が後から見つかる

• デザインや仕様の変更が多々あること

などです。古民家は新築と違い、リノベーションを始めてから予期せぬ修繕が必要になることが少なくありません。

このような問題を避けるためには、事前のしっかりした調査と、予期せぬ出費に備えた予算の設定が大切です。

工事中も、計画の変更が発生した際にはその影響とコストをすぐに見直す必要があります。


②想定より老朽化が進んでいた


古民家は、外観がそれほど傷んでいないように見えても、床下や壁の裏、屋根など見えない箇所が築年数以上に劣化している場合があります。古民家のリノベーションでは、そういった細かい部分についての整備も必要です。

また、水道管等についてもしっかりと整備しておかなくてはなりません。

その際に建物や設備の老朽化が進んでいると、費用の問題だけでなく、リノベーションが完了するまでに多くの時間を費やします。

つまり、実際に居住するまでの期間がどんどん延びてしまう可能性があるということです。

建物の詳しい状態については、解体して初めて分かることも多いですが、なるべく解体前とのギャップを埋めるべく建物や設備の状態を細かくチェックしてから検討に入りましょう。


耐震についてはこちら↓

https://www.shaji-okadakoumuten.com/blog/taisinn/165867


③広すぎる!



「子供が伸び伸び過ごせるように、自然環境豊かな古民家を選んだ」というパターンが多々あります。

古民家は都市部から離れた場所にあることが多く、自然が豊かで子育てするには理想的な環境だといえるかもしれません。

しかし、敷地面積が広いということは、日々の庭の整備(草刈り等)や室内の掃除に多くの時間を費やすということです。

広い庭や室内は、子供にとっては天国のような空間かもしれません。ですが日々のお手入れを行う親は大変です。

古民家をリノベーションするなら、日々のお手入れのしやすさに対する配慮も大切です。コンセントの数を増やして、どこの部屋でも掃除機をかけやすくするなどの対策が必要です。


④仕上がりのイメージが違う


古民家リノベーションにおいて、自分が抱いていたイメージや期待と異なる結果になることもよくある後悔です。

リノベーションとは、今ある建物を修繕し、より建物の価値を高めるために行うものです。つまり、古民家ならではの梁や柱などは残しつつ、住みやすい形にするということです。

ところが、仕上がりイメージを業者と密にコミュニケーションをとり共有しておかないと、イメージ違いの仕上がりになることがあります。

古民家本来のカタチを残すのか、もしくは古民家を現代風にするのかという点に違いがあり、どちらを思い描いているのかによって、仕上がりに大きく影響します。可能な限り、具体的に理想の古民家のカタチをイメージして伝えること、そしてそのイメージを汲み取り、理解してくれる業者との出会いがリノベーションの成功につながります。

古民家はその歴史的背景や建築様式が特殊であり、リノベーションには専門的な知識と経験が必要です。業者との打ち合わせの際には、言葉だけでなく、写真やイラストなどのビジュアル資料で具体的に伝えると良いです。また、希望を伝えるだけでなく、なぜそのようにしたいのか、どのような暮らしを実現したいのかを丁寧に伝えることも大切です。


⑤ 住み心地への不満


古民家は断熱性が低く、夏は暑く冬は寒い傾向があります。そのため、夏場や冬場の光熱費に悩む人が少なくありません。

古民家の多くは、天井が高く開放的、そして窓や隙間が多いことにより風通しがいいという特徴があります。季節によっては快適に過ごせますが、夏は冷房が効かず、冬は寒さが厳しくなります。

古民家は断熱材が使用されていないことが多いため、暖房器具を使用しても部屋全体を暖めるまで時間がかかり、光熱費がかさむ原因になるのです。

また防音性に関しても外部の音も響きやすいため、快適な住環境を維持することが難しい場合があります。

つまり、断熱材や防音材を用いて、現代の住宅と同等の性能を確保することが大切です。

また、古民家は湿気が溜まりやすく、カビやダニの発生原因となるため、換気システムの設置や調湿建材の使用などの湿気対策をしっかりと行う必要があります。

さらに、古民家は現代の住宅と比べて、家事動線が長かったり、使い勝手が悪い場合も。

快適な住環境を実現するためには、経験豊富な業者に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。



⑥近所付き合いが大変


都市部での生活が長い方の場合では、慣れない風習による人付き合いで疲弊することがあるようです。

古民家がある地方によっては、その土地の風習や近所づきあいが深く根付いていることがあります。

この点については事前に調査することが必須です。



【後悔しないための対策】



古民家はそのままの状態ですぐに居住できることはほぼありません。老朽化している部分や設備のリノベーションや整備を完了させてからでないと、居住は難しいです。

しかし古民家には現代建築にはない趣があったり、敷地や建物面積が広くのびのびと生活できたり、自然豊かな環境で暮らせるなど、メリットもあります。

つまり、リノベーションがうまくいけば、快適な古民家暮らしを実現できます。

①古民家の状態を確認する


古民家を内見する際に、建物の見た目だけでなく、どの程度老朽化が進んでいるのか、水道・電気などの状況はどうなっているのか、白アリ被害の有無はどうかなど、細かい部分もしっかりとチェックしましょう。

また、建物によっては再建築不可となっていたり、自治体からリノベーション許可が下りていなかったりすることがあるので、これらの点も忘れずに調べる必要があります。


古民家探しのコツはこちら↓

https://www.shaji-okadakoumuten.com/blog/renovation/170131


②予算をしっかり見積もる


古民家リノベーションの費用は、建物の状態やリフォームの方法、内容よって異なるので一概には言えませんが、修繕する箇所が多ければ多いほど費用が発生します。

500万円程度の費用でリノベーションをしたケースや3,000万以上の費用をかけ理想の住まいづくりをしたケースなど様々です。全体的に劣化している古民家の場合や、理想を追求したいという場合のリノベーション費用は高額になる可能性が高いことを想定しておきましょう。


予算内に納めるためには、どのような工事が必要になるのかを調査してもらうこと、また修繕すべき箇所の優先順位を決める必要があります。解体してから分かることもあるので、業者と相談しながら、場合によっては計画を変更することも大切です。


想定外の費用が発生しないよう事前にしっかり調査し、見積もりと相談しましょう。


③断熱対策



快適な住まいづくりを実現させるためには、断熱性を高めることが大切です。

古民家は断熱材が使用されていないことが多く、地域によっては、夏場は暑く、冬場は寒いという過酷な環境になりがちです。

床や壁などに断熱材をいれたり、シーリングファンを天井に取り付け、空気を循環させたりするなど断熱対策を行いましょう。

断熱対策はいくつもありますが、部分的にリフォームするなら窓を優先することもおすすめです。築年数が古い建物の窓は、断熱性がない単板ガラスであることが多いので、断熱性の高い窓を採用することで気密性が高まり、冷暖房の効率が上がります。


古民家断熱についてについてはこちら↓

https://www.shaji-okadakoumuten.com/blog/renovation/171724


④その地域の風習や人付き合いを事前に調査


実際に古民家を購入する前に、その土地の風習や人間関係について調査しておく方が良いといえます。

その地域の当たり前・生活スタイルがストレスで移住を断念したというケースが実際にあります。

地方で古民家暮らしをしたいなら、その地域の風習を受け入れる覚悟が必要だということを知っておいて損はないでしょう。

また、子供がいる場合、自宅から学校までの距離や通学ルートなどについても調べておき、子供が安心・安全に通学するための準備が大切です。


⑤信頼できる業者に任せる


古民家のリノベーションは、リノベーション実績がある業者に依頼しましょう。

数多くある業者の中から、信頼できる業者を選ぶのは難しいものですが、リノベーションにおいては高い知識力や技術力、デザイン力が求められるので、業者選びは大変重要となってきます。業者の施工事例をしっかり確認しましょう。施工実績がない業者に依頼すると追加の工事が発生したり、不具合が生じたりする可能性があります。

また、古い梁や柱などの有効活用や再利用の問題もあり、古民家リノベーションの実績がない業者に依頼をしてしまうと、リノベーションに取り掛かれない、進まないといったトラブルに見舞われる可能性もあります。そうならないためには、リノベーションの実績がある業者への依頼が必要不可欠です。

また、親身になって対応してくれること、肯定ばかりではなく最適な提案をしてくれること、そしてアフターフォローがしっかりしていることも業者選びのポイントです。

古民家リノベーションを検討している場合は、物件探しの段階で相談するのが正解です。想定外のリスクを減らすために、リフォームに適している物件を判断することが重要です。それには専門の知識が必要となります


⑥補助金などの制度を活用しよう


古民家をリノベーションする際には、国や各自治体からの補助金制度を利用できる場合があります。

補助金や減税制度を利用すれば、リノベーション費用がかなり浮きますので、どの種類の制度が適用されるかについて、あらかじめ確認しておきましょう。


【古民家の業者を探す方法】


①ホームページから探す


ホームページの情報には、各会社の強みを掲載していることが多いです。

そこで古民家の実績がある会社を見つける方法がある。

古民家の購入を考えている地域の会社に相談することで、物件はもちろんの事、その地域の地域性や、災害が起きやすい場所などをリサーチすることもできる。


➁不動産会社に相談する


地域密着型の不動産会社は、その地域ならではの古民家情報を持っていることがあります。

古民家専門の業者を紹介してもらえる可能性もあります。


【社寺建築岡田工務店㈱では…】


理想の古民家暮らしを実現するためには、自分自身で古民家に関する知識を深め、理解することも重要です。業者とのコミュニケーションを密に取りながら、期待と現実のギャップを最小限に抑え、納得のいく仕上がりを目指しましょう。

ほとんどの古民家は、購入してすぐに居住できるというものではなく、老朽化している部分をリノベーションしてから住めるように整えていく必要があります。リノベーションの実績が少ない業者に依頼してしまうと、リノベーションが思うように進まず、不安が膨らんでしまうケースがあります。そうならないためには、リノベーションの実績が豊富にある業者に依頼することが大切です。

当社では、物件探し、打ち合わせ、施工、幅広く対応可能です。確かな実績により、施主様の「強いこだわり」にも同じ熱量で向き合えます。お客様の想いをカタチにするため、最適なご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。